国家公務員不動産投資家が実体験した火災保険の支払い例などを紹介!!

Uncategorized

ふりむー
ふりむー

やっほー。皆さん、こんにちは!ふりむーです!!

令和4年10月から適用される火災保険の超改悪について、前回触れたことから、せっかくなので、今回は、ふりむーが実体験した火災保険の支払い例や支払われない例についてご紹介したいと思います。

今回の記事のポイントは以下のとおり!!

  • 経年劣化の判断は、破損時、保険の対象が通常有する性質や性能を有していたかによる。
  • 保険金申請手続きは、契約した保険代理店にやってもらうこと。
  • 破損等した部分の写真と修理に係る見積書を保険代理店に提供すること。

「火災保険では、経年劣化による破損は認められないと聞くけど、具体的にどんな状態を指すの?」、「具体的にどのように火災保険給付金の申請をすればよいの?」、「火災保険給付金を申請するにあたって、どんな書類を揃えればよいの?」といった疑問をもつ人は、ぜひ読んでいってください。

ふりむー
ふりむー

ちなみに、令和4年10月火災保険の超改悪に関する記事はこれだよ。【後編」では、火災保険契約に当たっての留意点もまとめてあるから、ぜひ、これらも読んでね!

実体験した支払い例について

ふりむー所有の北海道にある戸建てには、ある程度広めの庭がありまして、隣家との境には木柵フェンスが立っておりました。

この木柵フェンスは、なかなか古く、一見腐食しているようにみえたのでいずれ替えなきゃなぁと思っていたのですが、ある日(5月下旬~6月上旬頃だったと思います。)、管理会社から木柵フェンスが破損し倒れたとの連絡がきました。

「原因は何ですか?」と尋ねたところ、「経年劣化で倒れたと思いますよ。」と言われました。

経年劣化によるもだと、保険金は下りません。

しかし、その時期の天候を気象庁のアメダス(「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」)で調べてみると、かなり風速と降水量の値が大きく、物件所在地の地元のニュースを見ても「強い雨風にご注意を!」といった情報が流れていました。

ふりむー
ふりむー

何でこんなこと調べてたかって?それは、ふりむーは東京在住だったので、北海道にある所有物件所在地での気候を自身の体感で知ることができなかったからです…。

さらに、お世話になっているリフォーム業者にすぐに現場に向かってもらって、撮ってもらった写真を確認すると、写真上の木柵フェンスは激しく損壊していました。

明らかに経年劣化だけの要因で破損したとは思えませんでした。

そこで、保険代理店も兼ねていたその管理会社に、「経年劣化だけで、ここまで損壊するのはおかしいです。それに、ここ最近は強い雨風があったわけですから、風災による保険金が下りるはずです。手続きをお願いいたします。」とメールで伝え、手続きを進めてもらいました。

結果、保険金(木柵フェンス再設置にかかる費用額77,000円)が無事下りました。

ここで、皆さんに強くお伝えしたいのは、保険代理店は積極手的には手続きを進めようとしないということです。

もしかしたら、ふりむーの保険代理店の担当者がたまたまやる気のない方がだったのかもしれません。

しかし、ふりむーお気に入りのYouTubeチャンネル「サーファー薬剤師不動産投資家」の動画「【火災保険】火災保険3つの失敗談」によれば、保険代理店は、保険金請求すればするほど、保険会社からの報酬が減るとのこと。

まあ、保険会社の立場で考えてみれば、たしかに保険金支払いは収益を悪化させるただのコストですから、保険金請求ばかりしてくる保険代理店というのは、嫌な存在でしょうし、保険代理店も報酬を減らされたくないでしょうから、積極的に保険金請求をしたがらないのでしょうね。

とはいえ、大家にとって保険金は大切な修繕資金になるわけですから、積極的に保険金請求をすべきだと思います。

なので、皆さんも受け身にはならず、自身で調べ確認し、少しでも火災保険の適用範囲だと思ったら、保険代理店のお尻を叩いて、保険金請求をしていきましょう。

実体験した支払われない例について

冬のある日、管理会社から屋根が破損したの連絡がきました(木柵フェンスが破損したあの物件と同じ物件です。)。

すぐに、リフォーム業者に現場を確認してもらいました。

リフォーム業者の見立てでは、2階からの落雪により、1階の腐っていた破風部分が落ちてしまったとのこと。

さっそく、見積書を作成してもらうと、なんと143,000円!!なかなか、高い…。

ウッドショックの関係で木材単価が爆上がりでした。

とはいえ、落雪による破損なのだから、雪災で保険金が下りるであろうとすぐさま、リフォーム業者に施工のGOサインを出してしまいました。

しかし……

保険代理店経由で保険会社からきた回答は、

保険金支給不可 でした。

再鑑定をお願いしましたが、結果は変わらず。

詳細な理由を求めたところ、以下のように返答がきました。

【保険会社 回答メール 抜粋】

頂いた写真で下地木材の著しい腐食が認められます。板金の脱落は同腐食により釘が効かなくなり、破風が脱落したものと推察いたします。また、屋根の歪みは一撃によるものではないと考えられ、破風下地が損傷するほどの衝撃であれば垂木等も折れているものと思料されます。よって、大変申し訳ありませんが、経年的な損傷と判断いたしました。保険対応できかねます。

ワタシとしては、下地木材が腐食していて強度がさがっていたとしても、落雪の衝撃で破損したわけですから、雪災で保険金はおりるはずだと強く思っていましたので、この後もかなり食い下がりました。

しかし、結果は変わらず。やむなく、修繕費は自腹となりました。

なぜ、火災保険金がおりたのか。

上記の2つの事例を読んで、皆さんはこう思ったはずです。

「あれ?木柵フェンスも腐食していたよね?なんで、雪災による屋根の破風破損は認められなくて、風災による木柵フェンスの破損は認められて、保険金がおりたの?」

ワタシも、当時、同じ疑問を持っていました。

そこで、改めて、保険約款を読み直し、ある一定の答えを示してくれる文言を見つけました。

それは、保険の対象が通常有する性質や性能を欠いていることに起因して生じた損害は保険金は支払わないというものです。

風災による木柵フェンス破損の事例では、通常有する性質や性能を有していても破損することが、アメダスの風速値で明らか(最大瞬間風速値が20m/sを超えていました。なお、「気象庁風力階級」によれば、風速20.8~24.4m/sで、煙突が倒れ、瓦が落ちるとされています。)でしたし、また、管理会社によれば、周囲の戸建てでも風災による破損が何件もあったとのことです。

一方で、雪災による屋根の破風破損の事例では、(落雪してくる高さや量によるとは思いますが)一般的な戸建ての2階から落雪してくる衝撃程度であれば、1階の破風は通常その衝撃に耐えうるはずです。そうじゃないと、雪国の戸建ては冬が訪れるたび、破損していることになりますしね。

今回のワタシの事例では、保険会社は落雪以外で破損した原因があるのではないかと考え、下地木材が著しく腐食していることを写真上で確認できることから、破風の通常有する性質や性能を有していないつまり、経年劣化によるものだと判断したわけです。おそらく、下地木材が腐食していなければ、保険金はおりていたかと思います。

火災保険金申請手続きのやり方について

上記の2つの事例で、もう、申請のやり方について、だいたい察しているとは思いますが、改めて以下にフローを示しておきます。おそらく、どんな火災保険でも同じようなフローをたどるはずです。

  1. 破損等の事故連絡を管理会社もしくは入居者から受ける。
  2. 火災保険を契約した保険代理店に一報し、保険金申請手続きの準備を進めてもらう。
  3. 破損等した部分の写真を撮る。
  4. 修繕業者(リフォーム業者や大工など)に修繕費に係る見積書を作成してもらう。
  5. メール等で、2.の写真及び4.の見積書を保険会社に送る。
  6. 後日、保険代理店から送られてくる書類に必要事項を記入した上署名し、返送する。
  7. 保険金支給の可否が伝えられ、可であれば保険金が契約時に設定していた口座に振り込まれる。

3.については、破損等した部分のあらゆる方向(正面、右側、左側)から撮ったものと、破損等した部分が物件のどの位置なのかが分かるように物件全体を撮ったものを用意しておくとよいです。要は、保険会社の担当者が被害状況をきちんと把握できる写真を撮るということが大切です。

そして、保険代理店に一報する際は、メールの方が良いと思います。

というのも、保険代理店は、事故時の状況についての書類を作成しないといけませんので、メールで事故時の状況を詳細に書いておけば、保険代理店がスムーズに書類を作成することができるからです。

保険代理店に申請手続きをしてもらう以外にも、保険会社に事故連絡を直接するやり方が各保険会社のHPには示されています。保険代理店が全く動いてくれない場合は、そちらを活用するとよいでしょう。

ふりむーから一言

いかがでしたしょうか。

ふりむーの実体験した事例を読むことで、幾分か事故時の対応などをイメージできたのではないでしょうか。

とにかく、火災保険金申請で大切なのは、受け身であってはいけないということです。

保険約款をよく読み、保険金支給の対象であるロジックとそれを裏付ける疎明資料(写真やアメダスのデータなど)を自身で用意していくことが肝要です。

最後に今回のポイントを以下に再掲いたします。

  • 経年劣化の判断は、破損時、保険の対象が通常有する性質や性能を有していたかによる。
  • 保険金申請手続きは、契約した保険代理店にやってもらうこと。
  • 破損等した部分の写真と修理に係る見積書を保険代理店に提供すること。

では、今回はここまで!!

ふりむー
ふりむー

これからも、頑張って記事書いていきます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました